今日も楽しく生きるぞ宣言

毎日少しでも楽しく快適に過ごすための試行錯誤を記録します♡

息子が産声をあげなかった理由を昨日知りました

私が息子を出産したのは約1年半前。

それまでの妊娠生活は大きな問題もなく順調そのものでした。陣痛が来たのもちょうど予定日で、こんなにもスムーズにことが進むなんて、生まれる前から親孝行な子だね、なんて夫と話していました。

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息子が生まれた時のこと

赤ちゃんの心音が弱まる

分娩室に入り無痛分娩のため麻酔の投与が始まりました。いざ出産となったとき、陣痛が弱まってしまい、促進剤を投与することに。それでも陣痛が再開せず、かなりの時間が経ちました。そんな時、他の妊婦さんの緊急帝王切開が入ったということで、私の担当医は先にそちらの対応にあたると伝えられました。完全に陣痛が止まってしまっていた私は、どうぞどうぞ、と余裕さえ感じていました。麻酔が効いていたことが大きかったと思います。精神的には落ち着いていて、気長に待とうとのんびり構えていると、突然私に繋がれているモニターから警報が鳴り響きました。助産師さんが慌てた様子で走って部屋に入ってきました。それからすぐに、当直ではない医師が来てくださり話を聞くと、どうやら陣痛が弱まってるにも関わらず赤ちゃんの心音が弱まり、危険な状態にあるとのこと。今すぐ出さないといけないような会話が聞こえてきたり、帝王切開というワードが聞こえてきたりで頭は真っ白に。それまでののんびりモードとは打って変わって、不安と恐怖で押しつぶされそうになっていました。麻酔で痛みを感じていなかった分、冷静にいろいろな可能性について考えてしまい、必死で涙を堪えていました。

産声が聞こえない

結局、経膣でいけそうという判断となり、すぐに鉗子を用いてなんとか出産しました。

しかし赤ちゃんは出てきたはずなのに泣き声は聞こえず。医師や助産師さんからは、急いで吸引!体温めて!小児科に連絡して!等のワードが飛び交い、赤ちゃんを一目も見ることなく、泣き声も聞くことなく、長い時間が過ぎて行きました。実際どのくらいの時間が経ったのかはわかりませんが、私にはとても長く感じました。

溢れそうになる涙をこらえていると、ようやくふにゃふにゃとした赤ちゃんの声が聞こえ始めました。私の思い描いていた産声とは全く違ったものでした。そもそもこんなに時間が経った後に聞いたはじめての赤ちゃんの声を産声と呼んでいいのかな、などという場違いな疑問が頭をよぎったのを覚えています。

漸く赤ちゃんと対面、抱く

体温も上がってきたようで、漸く医師からももう大丈夫だけど念のためもう少し温かいところにいてもらうよ、と声をかけられました。恐怖と不安でいっぱいの顔をしている私に助産師さんが気付き、赤ちゃんの状態を簡単に説明してくれ、赤ちゃんはとにかく大丈夫だということは理解しました。

初めて赤ちゃんをこの目で見て、胸の上で抱いたのは会陰縫合等の処置を終えた後でした。喜びというよりも安心、どうにかなってしまうのではないかという恐怖、緊張感からの解放というのがそのとき湧き上がっていた正直な感情です。

母親としての喜び、生まれてきた息子への感謝

出産後、その大変さは赤ちゃんが無事に生まれてきたときの喜びでかき消される、というような話を聞いていたため、そのような経験を期待していました。

しかし私の場合、今でも鮮明に覚えていますが、母親としての喜びや幸福感は、次の日、全てのことが落ち着いてからじんわりと感じ始めました。生まれてきてくれた息子への感謝と喜びで、涙が溢れたのを覚えています。

2人目出産に向けた助産師面談にて

1年半の歳月を経て、産声を上げなかった理由を知る

そして昨日、2人目の妊婦検診でした。先日ご紹介したバースプランを元に助産師面談を行ってきました。

一通りのバースプランを確認した後、1人目の出産時の状況はどうだったか聞かれました。上記の内容を掻い摘んで助産師さんに説明すると、もしかしたらそれはわざと泣かせなかったのかもしれません、と言われました。出産時、羊水混濁していたため、鼻や口に入った羊水を飲み込まないよう吸引処置をしてから泣かせる判断だったはずだ、とのこと。汚れた羊水を飲んでしまうと危険な状態になるというのは知っていましたので、なるほどそうだったのかと今更ながらに納得しました。

助産師さんには、随時お母さんに状況を説明して安心してもらうのもこちらの努めなのに、不安な思いさせてしまってごめんなさいね、と謝られました。私は、いえ、もしかしたら説明されていたのにパニックで聞こえていなかっただけかもしれないし、私への説明よりも赤ちゃんの処置を優先していただくことに異論はないです、と言いつつ、なぜかその時の感情が湧き上がってしまい、また助産師さんのやさしさに触れて、涙目になってしまいました。

2人目のバースプランはコロナ禍ならでは

先日こちらに記録しましたバースプラン、やはりコロナ禍のため、面会や付き添いなどは叶いませんでした。

otami.hatenablog.com

特に立ち合い出産を望んでいる方々は、本当に残念だと思います。私の通う産院では、そんな家族の思いをできるだけ実現しようとしてくださっていて、以下のようなことができるそうです。

  • ビデオ通話をつないだまま出産する
  • 随時助産師さんに写真を撮ってもらう
  • 出産直後にビデオ通話をつなぐ
  • 産後、個室をお借りしてビデオ通話する

等々、この時代ならではの工夫ですね。 

出産もそうですが、受験や就職、結婚、病気、等々、人生の一大イベントを、不便なこと、不安なことの多いご時世に迎えることになった方は今までにないご苦労が多いかと思います。

健康第一で、助け合い、どうにか工夫して乗り越えていけるよう願っております。

 

お読みいただきありがとうございました。